2013年 輝け宮古の若人
新年を迎えて
新玉の年の始めを迎えるにあたり、新年のご挨拶を申し上げます。
さて、激動の2012年、暮れも押し迫った12月26日、自公連立の第2次安倍内閣が誕生しました。12月16日に施行された第46回衆議員選挙で自民が294議席を獲得、連立を組む公明党を合わせると325席の大勝を果たしての内閣です。前政権の民主党は3年3カ月の短命となりました。国民の信頼を受けての新内閣の政権運営に、沖縄の声が反映されるよう、特に普天間飛行場問題の早期解決に期待がかかります。外交の分野でも難問が山積しています。竹島や尖閣諸島の領土問題、また宮古島のサトウキビ生産と直接関係のある環太平洋連携協定(TPP)問題など、どれもこれもが県民にとっては生活と密着する課題であるだけに新内閣は沖縄の声を十分に汲み取ってほしいものです。
また、ロンドン五輪での日本人選手の活躍や京都大学の山中伸弥教授のノーベル賞受賞など明るいニュースもありました。それらをまとめて、2012年を象徴する漢字として選ばれたのが「金」です。
ここ宮古島では第一次産業の中核となる製糖工場の操業が昨年12月25日宮古製糖伊良部工場でスタートしました。新年早々の1月6日には沖糖宮古工場、宮糖城辺工場でも操業を開始する予定です。また、宮糖多良間工場もほぼ同じ時期の操業となるようで宮古全域のサトウキビ農家は多忙をきわめる時期を迎えることになります。今期のサトウキビ生産高は昨年に比べ約12万㌧増の32万㌧が見込まれており、農家の皆様には明るいニュースとなりましょう。
昨年は青少年の活躍にもめざましいものがありました。宮古高校サッカー部が12年ぶりに県大会を制覇し沖縄県代表として全国大会に出場しました。本紙新年号の1ページ目を飾る写真の晴れ晴れとした顔には新年に明るい希望と頼もしさを持たせてくれましょう。下地出身川満寛弥のプロ野球千葉ロッテマリーンズ球団入りも明るいニュースです。
今年は6月に新宮古病院の開院が予定されており、伊良部大橋の開通も目の前に迫ります。
本社は昨年12月に最新型の新聞輪転機(16ページ建て8面カラー)を導入しました。これまで以上に多彩な紙面をお届けいたします。今後も地域に根ざした確かな視点をもって、郷土の産業発展、福祉の向上、スポーツ・文化の振興に貢献する紙面づくりに邁進する決意です。
今年も読者の皆様が健康に恵まれ、宮古毎日新聞をご愛読下さいますようお願い申し上げ新年のご挨拶とします。
2013年1月1日
宮古毎日新聞社
社長 平良 覚