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【特集】新年号
2013年1月1日(火)8:39

いよいよ6月開院へ/新宮古病院

充実した医療提供/中核病院として設備導入


6月に開院する新宮古病院(カママ嶺公園側から撮影)

6月に開院する新宮古病院(カママ嶺公園側から撮影)

 島民の念願だった新宮古病院がいよいよ今年の6月に開院する。予定としては6月1日に患者の移送など移転作業を行い、同3日から外来業務をスタートさせる。新病院では電子カルテの導入など充実した医療サービスの提供に向けシステムも新しくなることから、昨年12月からは移転に向けた職員の訓練もスタートした。老朽化により早期の建て替えと設備の充実が求められていた中核病院としての宮古病院。療養環境も充実して5月に新しく生まれ変わる。


 新病院の開院を前に、安谷屋正明院長は「新病院の移転は患者のためにも混乱もなくスムーズに行われることが最も大切で、そのための訓練や取り組みなどを今後しっかり取り組んでいきたい」と述べた。

 新病院は電子カルテが導入され、ITネットワーク機能が充実するほか、これら高度情報通信システムを用いての遠隔地医療に向けた取り組みも同時に進められている。

 現在の宮古病院は、老朽化が激しいことから、新宮古病院は旧宮古農林高校グラウンドに新築移転される。 新宮古病院整備基本計画によると、建物は6階建てとなり、延べ床面積は1万9390平方㍍。敷地面積は2万2914平方㍍。建設総事業費は約75億円を見込んでいる。

 診療科は全20科目で、合計病床数は277床を予定。駐車スペースは、現在の240台から100台以上増やした350台分を確保するとしている。 

 現在の宮古病院の本館と管理棟は築30年以上、新館と精神科病棟も約25年を経過し、老朽化が進行。県が2000年に実施した老朽度調査ではおおむね10年以内の改築が必要とされていた。

 新病院の基本方針は▽機能性の高い病院▽安全性が高く「永く地域に貢献できる病院」▽すべての人に「快適な病院」▽環境に配慮した「地域に親しまれる病院」▽将来の変化に柔軟な病院-となっている。

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