716人が二十歳の誓い/宮古島市
「大人の自覚持ち歩む」/5地区で成人式
宮古島市の成人式が5日、旧市町村5会場で開かれた。今年の新成人者は716人(男性372人、女性344人)。下地敏彦市長は「信じる道の可能性に向かって、失敗を恐れず挑戦し努力し続けて」と式辞。新成人者は「大人の自覚を持ち、夢の実現へ一歩、一歩歩んでいきたい」と決意を示した。
■平良(485人)
平良地区の成人式はマティダ市民劇場で開かれ、新成人485人(男性243人、女性242人)が新たに大人の仲間入りを果たした。
会場にはスーツやはかま、着物姿の新成人が一堂に会し、華やかな雰囲気に包まれた。
みやこ少年少女合唱団が市歌を斉唱。映像で式辞を述べた下地市長は「二十歳になると選挙権を始め、多くの権利と義務を負うことになる」と述べ、社会人としての自覚を促した。
昨年の高校生太平洋・島サミットの国際的イベントの開催や、環境モデル都市に認定されている宮古島市の取り組みを紹介。「宮古島は多方面で注目を浴びており全国、世界へと存在を発信し続けている。宮古島市の市民の1人として、夢と誇りのある街に共にしていこう」と呼び掛けた。
市議会の富永元順副議長は「現在の社会情勢は国際化、情報化、少子高齢化が急速に進展し、今後ますます加速する」と指摘。その上で「社会がどのように変化しようと時流に流されず、将来をしっかりと念頭に抱き、揺るぎない信念と決意で人生を切り開いてほしい」と祝辞を述べた。
新成人者を代表して上地祐哉さん、石垣篤美さん、友利龍太郎さん、池間祥子さん、佐久本孟さんが「夢がかなえられるよう、大人の自覚を持って一歩一歩進んでいきたい」「周囲に感謝の気持ちを持ち、夢の実現にまい進していく」などと決意を表明した。
式典の前にはアトラクションが行われ、新成人の中学時代の写真や恩師からのメッセージがスライドショーで紹介されたほか、宮古龍獅団、新風太鼓、宮古高校吹奏楽部がそれぞれ演技や演奏を披露した。