きょうから製糖操業/宮古本島
キビ収穫シーズン突入
宮古本島内の製糖2工場がきょう8日から、宮古地区の基幹作物サトウキビの製糖操業を開始する。これに伴い宮古各地では収穫作業が本格化、7日も小雨がぱらつく中で作業に励む農家が見られた。一部地域ではハーベスターが稼働しており、宮古地区は農家、製糖工場、運搬業者、船会社が慌ただしく動く収穫シーズンに突入した。
今期宮古地区のサトウキビは豊作型。多良間村を含む生産量は31万6800㌧を予想しており、地区別の生産量は▽平良7万9500㌧▽城辺9万700㌧▽下地3万9000㌧▽上野3万㌧▽伊良部5万6100㌧▽多良間2万1500㌧-が見込まれている。
宮古本島内の一部農家は昨年末から収穫を始めており、8日から始まる製糖操業に備えている。
各農家は「反収(10㌃当たりの収量)は良い。後は品質」と話し、気温の低下に伴う糖度の上昇に期待を込めて収穫している。
農家の手取り額となるサトウキビの標準価格は1㌧当たり2万1164円(糖度13・8)。国からの交付金1万6000円と工場が農家に支払う原料代金5164円で構成されている。
きょう8日から、サトウキビを積んだトラックが島内各地を走行するなど島全体が慌ただしく動く。
沖糖の農務課では「収穫したサトウキビを長く刈り置きしないように適宜収穫を心掛けてほしい」と農家に呼び掛けている。
沖縄製糖宮古工場は午前9時20分、宮古製糖城辺工場は午前11時から操業開始式を開き、今期サトウキビの豊作と操業における無事故無災害を祈願する。