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環境・エコ 産業・経済
2010年6月11日(金)18:09

口蹄疫侵入防止に全力/宮古和牛改良組合総代会

口蹄疫侵入防止体制の確立を決意する生産農家

口蹄疫侵入防止体制の確立を決意する生産農家

防疫体制の確立誓う/改良方針順守で産地化促進
 宮古和牛改良組合の第30回通常総代会が10日、JAおきなわ宮古地区本部ホールで開かれた。宮崎県で発生した口蹄疫の侵入を防止するため、万全の防疫体制を確立する方針を確認。良質牛生産に伴う産地化の促進を掲げた2010年度事業計画も決めた。総代会後に開いた理事会で、平良一夫組合長を再任した。
 
 総代会の冒頭、平良組合長は「畜産農家の経営は、大変厳しいものがある」と述べ、経済不況に伴う牛肉消費の落ち込みが素牛市場に波及している現状を指摘。「しかし改良方針を徹底し、飼養管理がしっかりされた牛は高値で売れている」などと話し、生産者に改良方針を順守した素牛生産を促した。
 
 口蹄疫問題では「畜産農家の経営に不安を与えているが、家畜保健衛生所などを中心に侵入防止に全力を挙げている。これまでの苦難を乗り越えてきた自信と誇りを持って組合運営に当たりたい」と決意を話した。
 
 この後、議案審議を行い、09年度の事業報告や決算書の承認案、10年度の事業計画案や収支予算案などについて審議し、いずれも全会一致で承認した。
 
 事業計画には▽畜舎の環境美化促進および海外悪性伝染病の侵入防止に向けた畜舎消毒並びに踏み込み槽の設置▽育種価に基づく改良の促進▽子牛の発育向上と平準化のための勉強会実施▽良質粗飼料の安定的確保▽30周年記念誌の発行-などを盛り込んだ。予算は544万円とした。
 
 役員選任では各地区の支部長や理事ら計26人の役員を決めた。最後に素牛生産で優秀な成績を収めた生産者を表彰した。
 総代会後は理事会を開き、平良組合長を再任したほか、新しい副組合長に砂川勉さんを選任した。

10年度役員および和牛改良組合長賞の受賞者らは次の通り。
【役員】組合長=平良一夫▽副組合長=砂川勉▽平良支部長=友利光雄▽城辺支部長=松原秀樹▽下地支部長=渡真利等▽上野支部長=上地豪一▽多良間支部長=村山武範▽伊良部支部長=長浜国博▽理事=上地幸雄、本村勇吉、喜屋武隆、友利清政、荷川取衛、塩川玄一、下地康紀、松川光雄、松川晋、真栄平政浩、荷川取広明、村吉順栄、与那覇勝利、新里仁栄、豊見城玄弘▽監事=佐久田寛勇、砂川悦男、饒平名孝
 
【表彰】▽6月期和牛改良組合長賞=根間玄喜(平良支部)「さくらこ」号▽�月期和牛改良組合長賞=砂川健治(下地支部)「やよい」号▽肉用牛振興功労賞=喜屋武勇(平良支部)、新城武男(城辺支部)、狩俣栄助(上野支部)、東風平繁(下地支部)


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