高値、輸送の安全祈願/13年JA初荷
8億2000万円の販売目指す
JAおきなわ宮古地区野菜・果樹生産出荷連絡協議会(池間義光会長)の2013年初荷式が9日、JAおきなわ下地支店野菜集出荷場で行われた。初荷はゴーヤー2・5㌧やトウガン18㌧、サヤインゲン0・2㌧の計20・7㌧。農家や農業関係者らが参加し高値販売や輸送の安全、ブランド産地化などを祈念した。今期は野菜・果樹で出荷量2600㌧、販売額8億2000万円(前期比約2割増)を計画している。
宮古地区の冬春期野菜の出荷は、10月下旬のゴーヤーを皮切りにスタートした。景気低迷が続き「安価な物を」という消費者ニーズがある中で宮古産野菜への引き合いは強くゴーヤー、トウガンを中心に販売は好調という。
池間会長はあいさつで、原発事故以降、食の安全・安心に対する意識は一層高まりを見せていると強調。その上で「今後とも消費者に喜ばれる安全・安心な商品生産に励みたい」と決意を述べた。
與那嶺宏明県宮古農林水産振興センター所長は、昨年の県野菜品評会における宮古産ゴーヤーとトウガンの金、銀、銅賞独占は県内トップの品質を示したことになると評価し、この先も研さんを重ねて「トップの座を維持してほしい」と激励した。
下地敏彦宮古地区農業振興会長はブランド化に向けて「定時、定量、高品質生産に取り組む必要がある」と指摘。離島の野菜・果樹生産者にとって県が流通コストの一部を助成する「流通不利性解消事業」の開始は明るい材料とし、事業効果で野菜生産面積が拡大することに期待を込めた。
JAおきなわの上江洲進農業事業本部統括参事役は「今年はみんなの顔と力を借りて、全国に販売アピールしたいと思っている」と述べ、販促活動に農家の積極的参加を要望した。
JAおきなわの池間等志経営管理委員が、高値を祈願し乾杯の音頭。参加者全員が「万歳三唱」の気勢を上げ、初荷を送り出した。