伊良波、漢那さん認定漁業士/県青壮年・女性漁業者大会
宮総実高の生徒が体験発表
【那覇支社】2012年度県青壮年・女性漁業者交流大会(主催・県、県漁連)が11日、那覇市の水産会館で開かれた。体験発表で、宮古総合実業高食品科学科3年生の新里優さん、與那覇あさみさん、友利奈都美さんらが発表を行い、県漁連の国吉真孝会長から表彰を受けた。また、宮古からは伊良波進さん(80)=池間漁協=に名誉指導漁業士、漢那竜也さん(36)=伊良部漁協=が青年漁業士の認定を受け、認定証書を手渡された。
同大会は県内の漁村青壮年・女性漁業者、研究グループなどの自主的な活動を発表し、相互の知識交流、活動意欲向上、その成果の普及を図ることで、漁村社会の発展に寄与することを目的に毎年開催されている。
主催者あいさつで仲井真弘多知事(代読・玉城貢農林水産部農漁村基盤統括監)は「これからの沖縄県の水産業を担う若者とベテラン漁業者が一堂に会し、活発な交流を深め合うことは、水産業の振興を図る上でも心強い。県は皆さんと連携し、海洋資源管理や作る漁業の推進などの施策に積極的に取り組みたい」と述べ今後、水産業の振興策に取り組んでいく考えを強調した。
名誉指導漁業士の認定を受けた伊良波さんは「この年になって、この上ない光栄で大きな喜び。これからも元気で皆さんの力添えを得ながら頑張っていきたい」と認定証授与の喜びと抱負を述べた。
また、青年漁業士に認定された漢那さんは「正直にうれしい。プレッシャーを自分を励ます力に変えて、地域の漁業の発展のため一生懸命努力したい」と抱負を語った。
体験発表で「もずくせんべい~モズクの消費拡大を目指して~」と題して発表し、表彰を受けた宮総実高の新里さんは「少し緊張したが頑張ってきた成果を発表できて良かった。最初のころは、せんべいが固くならなくて無理かと思ったが、いろいろ調べて挑戦したらやっと形になった。達成感が皆の共通の思い出になった」と作品開発過程の出来事などを話した。