健康や困り事相談68件/09年度市老ク連見守り活動
訪問回数は1万1471回/関係団体が連携 迅速に対応
市老人クラブ連合会が初めて、1人暮らし老人や高齢者のみ世帯を対象に実施した2009年度の「見守り」訪問回数は1万1471件に上った。活動員に寄せられた困り事や健康相談などは68件。活動員や連合会各支部、同事務局、行政、社協、民生委員などが連携して解決に当たった。11日の「友愛・見守り・介護予防活動」研修会で報告された。見守り活動には、連合会の81単位クラブが参加した。単位クラブの活動者数は、約3人。一人が3~5人を見守った。
友愛(見守り)カードを携え月2回訪問し、問題点や健康、生活状態などを確認、相談や要望にも応じた。確認した問題点や相談には迅速に対応した。
平良のある対象者は「部屋の電灯が切れ取り替えたいが、足腰が弱く台座に乗るのが怖いので困っている」と相談。活動員の知人に連絡し取り替えてもらっとところ、喜んでいたという。
妻は入院し、夫は腰痛持ちで思うように働けず入院費に困っているとの相談も。これには社協と民生委員が連携を取り、生活福祉基金などの情報を提供し改善に努めた。
ほかに相談内容は▽寝る時にせきが止まらずきつい▽水道の蛇口から水が漏れている▽買い物に行きたいが交通手段がない▽話し相手がいなくて寂しい▽介護認定について知りたい-など多岐にわたった。
松長寧連合会事務局長は「訪問活動は始まったばかりで、これからが正念場。しっかり浸透すれば、住み良い魅力的な島になる」と話した。
宮古島市における関係団体一体となった計画的な見守り活動は、県内でも珍しいという。