外国船タンカー座礁/伊良部沖合
1人死亡、船長行方不明
14日午前0時ごろ、シンガポールの会社が所有するタンカー「TJ88」(99㌧、ウランバートル船籍)が伊良部島白鳥崎から東約2200㍍の浅瀬で座礁した。乗組員7人(国籍・ミャンマー連邦共和国)のうち5人は救助されたが機関長の男性(60)が死亡。同船のソー・パイン船長(46)は行方不明(15日午後6時現在)となっている。
14日午前0時55分、座礁したタンカーから「浅瀬に乗り上げた」と、第11管区海上保安本部に通報があり、那覇航空基地所属の航空機1機、石垣航空基地のヘリ2機、巡視艇「やえづき」などが出動した。
捜索に当たっていたヘリが同日午前8時10分ごろ、自力で陸までたどりついた乗組員4人をつり上げ救助し、宮古空港で救急車に引き継いだ。
さらに午前10時50分すぎに白鳥崎を登ってきた乗組員1人を市消防伊良部出張所の隊員が救助した。宮古島海上保安署は乗組員の回復を待って、詳しい事情を聞く。
同船は12月23日に横浜を出航しシンガポールに向け回船中だった。横浜を出航した際は燃料としてA重油3万㍑を積んでいたが、浅瀬に乗り上げた時点ではすでに半分を消費、約1万5000㍑の燃料が残っていたと見られている。