競り販売額は5887万円/12年漁協魚類
前年比14%減 漁業者の高齢化など影響
宮古島漁協魚類競り市場の2012年の販売額は5887万円で、前年の6881万円と比べ994万円(14%)減った。販売量は同比17㌧(17%)減の84㌧。平均キロ単価は767円となった。
同市場の販売額は、年々減少傾向にある。漁協は要因に漁業者が高齢化して出漁日が減ったことや、辞める人もいることなどを挙げた。
天候との関連では「12月に天候不良が続き、水揚げが減った。値段が上がる年末の天気が良ければ、売上はもっと増えたと思う」と話した。
今後の課題には、後継者の育成確保や地元産魚介類の消費拡大-を示す。
同漁協の競りは、午前7時30分から始まる。競りに上場される魚介類は年間を通すと約90種類に上る。
平均キロ単価の上位1位はイセエビの1851円、2位クロマグロ1789円、3位がアカジンの1560円。マクブ1438円、アカマチ1108円、ミミジャー1015円、ミーバイの1069円なども高かった。
販売量が最も多かった魚種は、ブダイで12・1㌧。次いでシビマグロ9・6㌧、3位が青マチ4・7㌧の順となった。
販売額は多い順にブダイ980万円、アカジン603万円、青マチ447万円-と続いた。
漁協に水揚げしている漁師たちの漁法は▽潜水▽パヤオ▽追い込み▽石巻落とし-などが主に行われている。
潜水で取る魚種はブダイやメバル、アカジン、マクブ、マブユと多彩。追い込みがブダイやタマン、パヤオではマグロやカツオ、シイラ、石巻落としでは、マチ類を取っている。