販売額2億3000万円の大商い/13年肉用牛初競り
子牛平均43万6000円/県内最高価格でスタート
JAおきなわ宮古家畜市場の2013年肉用牛初競りが19日、同市場で開かれた。子牛(素牛)1頭平均価格は43万5966円の高値が付き、13年県内家畜市場の初競りにおける最高取引価格となった。平均キロ単価も1665円の高値で市場は終日活気付いた。成牛を含む販売額は2億3296万円の大商い。13年競りは高値取引という幸先の良いスタートを切った。
JAは県内で八つの競り市場を運営しており、宮古市場の初競りは県内で7番目に開催された(多良間市場が8番目)。
子牛1頭平均価格の43万5966円は前年初競り価格の39万2721円より4万3245円高く、昨年12月の平均価格と比べても1万4070円上回った。
今回初競りにおける高値の要因は、枝肉の市場に誘引される側面もあるが、系統にばらつきがない市場の形成が購買者から高い評価を得ているとみられる。
宮古市場の初競りには子牛525頭が上場され、全頭の取り引きが成立。去勢の1頭平均価格は46万4517円と45万円を超える高値が付いた。雌は38万6852円だった。平均キロ単価は去勢1725円、雌1553円となった。子牛1頭の最高取引価格は63万7350円だった。
この結果、子牛全体の販売額は2億2888万円となり、前年の販売額を3213万円上回った。
成牛を含む上場頭数は554頭で、すべての上場牛の取り引きが成立。1頭平均価格は42万519円、平均キロ単価は1555円といずれも高値だった。
この日の市場は終日活気付き、競り開始直後は40~50万円の高値が付くたびに歓声と拍手が上がった。
競り開始前には初競り式典が行われ、生産者をはじめ購買者、畜産関係者の多数が参加し、向こう1年の高値取引を祈願した。