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美ぎ島net
2013年1月19日(土)23:04

「笑顔でぐるぐる交換祭」/「うむい宮古島」「うむい女性宮古島」

コンセプトは「貢献」/福島支援イベント


「うむい女性宮古島」のみなさん

「うむい女性宮古島」のみなさん

 少しずつの思いが大きな輪にー。福島支援イベントが14日、宮古バプテスト教会で開催され、多くの親子や支援者が参加して初の「笑顔でぐるぐる交換祭」が行われた。主催は「うむい宮古島」(藤井一郎会長)と「うむい女性宮古島」(端慶山麗子代表)。お互いの思いが合致して今回のイベントとなった。両団体はコンセプトを「貢献」と捉え、活動を継続する中で、福島の子どもたちの保養を宮古島で行っていくプロジェクトを企画、これから多くの支援者を募る。


「うむい宮古島」のみなさん

「うむい宮古島」のみなさん

 東日本大震災後、二次災害が住民を脅かせている。原発による放射能汚染は土壌や空気を汚し、それによる食の弊害は大きく、成長盛りの子どもを持つ親たちにとって大きな精神的重圧となっている。こうした状況下で国の取り組みは遅々として進まず、市民レベルでの活動が盛んになる。「うむい宮古島」は昨年2月、異業種交流会の中で提案され、島内外で貢献を目的に結成された。初の取り組みが東日本大震災で多大な被害を受け、いまだ先の見えない福島の子どもたちの保養を宮古島でというプロジェクトに至った。

 まず、最初の企画は「笑顔カレンダー」だった。多くの島の人たちの笑顔と宮古島の風景、それに方言のことわざを月ごとに盛り込んだ。1部500円で販売、収益金を保養の費用に充てる。また、現地の声を直接聞きたいと昨年10月、5人のメンバーで福島県二本松市の同朋幼稚園を訪ね、佐々木道範理事長らに現状を聞いた。帰島後、12月1日、ビデオによる視察報告とカレンダー完成発表を兼ねて行った。

 「うむい女性」は、以前ママ友たちで「ぐるぐる交換会」を行った際、一人の女性から福島でのボランティア活動の報告があった。お互い何かできることはないか有志を集め動き始めた矢先に「うむい宮古島」の活動を知る。保養計画や笑顔カレンダーに賛同し、協力体制を組むことになった。端慶山代表は「ぐるぐる交換会とは、お金やエネルギーを消費せず、地域で心と物を交換しませんかという集い。家で不要になった物を持ち寄り、物々交換する、いわば昔の暮らしの知恵です」と話す。

 初の交換祭は、ぐるぐる交換に併せて、支援者たちの余興などを楽しんだ。ママさんコーラスやライブ、フラ、高校生のダンス、アフリカン太鼓など多彩な舞台が繰り広げられた。参加者は物々交換しながら、友好を深めていた。

 主催者では、今後こうしたイベントを通して活動費を捻出、10月には保養計画などを実現させたいとしている。藤井会長は「震災から1年7カ月経った今、保養事業に対する国の補助金は少ないと聞く。国の対応を待っていては、子どもたちの健康が危ぶまれる。せめて暖かい宮古島に福島の親子を招いてゆっくり休ませてあげたい。いつか、子どもたちが大きくなって宮古のことを思い出してくれたら、またそこで新たな絆が生まれるだろう」と話す。

 会場では、福島での視察の模様をビデオで紹介した。主催者では、今後活動を継続させたいとして支援の協力を呼び掛ける。

 詳しくは、プラネット/73-7569、シネマP/75-3215、宮古バプテスト教会/72-8582まで。

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