ウブシュウ大漁/伊良部
尖閣近海で1・5㌧水揚げ
好天に恵まれ、冬の味覚、ウブシュウ(和名スマ・サバ科)の大漁が続いている。佐良浜漁港では21日、1・5㌧の水揚げがあり活気づいていた。伊良部と平良港で直売され、好調な売れ行きを見せている。
ウブシュウ漁は、伊良部漁協(友利義文組合長)所属の漁船「喜翁丸」(9・9㌧、漢那一浩船長)が尖閣諸島近海の漁場で展開しており、今年に入り今月8日に1・3㌧の水揚げがあった。21日の水揚げ量を合わせると、これまでに2・8㌧の水揚げ実績があった。
喜翁丸は19日に出漁し、片道約8時間かけて漁場に到着するという。少数で回遊するウブシュウは一本釣り漁法で操業。21日早朝、大漁旗を掲げて同漁港に戻ってきた。
生鮮のウブシュウは1匹の重さが約3-4㌔あり、キロ当たり800円で売られた。宮古本島の仲買人らは、今が旬のウブシュウとあって大量に仕入れていた。
仲買人の1人は「今の時期に水揚げされるウブシュウは人気が高い。荒波にもまれたウブシュウは脂が乗り、美味しい」と旬の味覚をアピールした。
スマ カツオに似た体形でサバ科。背側は青黒色で細い縞が多数あり、胸びれの下にある黒い点が特徴。最大で全長100㌢、重さ10㌔に成長するとされる。インド・太平洋の熱帯・亜熱帯の海域に分布する。