12月末で30万1779人/入域観光客数
年間40万人達成の可能性
市観光商工局観光課はこのほど、12月末現在での2012年度宮古島入域観光客数をまとめた。それによると、4月からの9カ月間の客数は30万1779人となった。1~3月には農協観光のチャーターツアーや大型音楽イベントなどが開催されることから、市が当面の目標に掲げている年間観光客数40万人を達成する可能性も見えてきた。
入域観光客数は11年度まで市内主要ホテルの稼働率などを基に算出してきたが、今年度からは航空乗客に占める県外在住者の割合を示す混在率を適用。航空機を利用する乗客を対象に直接聞き取り調査を行い、より詳細な客数を算出している。
12年度の入域客数を月別で見ると、最も多かったのは7月の4万3489人。次いで9月の4万3077人、10月の4万1755人。最も少なかったのは4月の2万3291人で、次いで5月の2万5739人。
目標の40万人達成まで残り3カ月で9万8221人、月平均で約3万3000人が必要となるが、3月までに修学旅行で7高校が来島するほか、農協観光チャーターツアー11便が就航を予定。3月には野外音楽フェスティバル「Isle of MTV(アイル・オブ・エムティーヴィー)」や日本弦楽指導者協会全国大会が開催されるなど、多くの入客が見込まれている。
観光課では「飛行機の予約状況も好調と聞いている。NHK連続ドラマ『純と愛』効果も期待できるので、40万人達成の可能性はあると思う」と語った。
算出方法が異なるため比較はできないが、東日本大震災の影響で落ち込んだ前年度の同期入域観光客数は25万5771人、年間40万人を達成した10年度は30万6222人だった。