名歌を永遠に継承へ/沖縄宮古民謡協会創立40周年事業
「とうがにあやぐ」歌碑着工
沖縄宮古民謡協会創立40周年記念事業の一環として、準備を進めてきた「とうがにあやぐ」歌碑建立工事が23日、カママ嶺公園の一角で着工し、同日地鎮祭が執り行われた。「とうがにあやぐ」は、宮古を代表する民謡。歌碑は宮古の誇る名歌の保存継承と併せ、地域色豊かな芸能文化の国内外への発信を目的に建立する。
歌碑は、御影石製。高さが1・2㍍、幅2㍍、台座の高さ0・75㍍で、地面から頂点までが2・15㍍。碑の表面には「とうがにあやぐ」の歌詞を3番まで刻む。
除幕式は、「さんしんの日」の3月4日に合わせる。沖縄本島から大勢の民謡協会員や役員が故郷に集い歌、三線をラジオの電波に乗せる予定。天久勝良沖縄宮古民謡協会長は「全世界の民謡ファンに、宮古民謡の良さを発信したい」と意気込む。
地鎮祭には、同協会の役員や下地敏彦市長、平良隆市議会議長、古波蔵和夫沖縄宮古郷友連合会長、宮古の民謡関係者らが出席し、工事の安全と宮古民謡の継承発展を祈念した。
天久会長や友利元誠宮古民謡保存協会長、本村博昭前宮古民謡協会長らが「とうがにあやぐ」の合奏を奉納。兼島恵孝同協会顧問、天久会長、古波蔵会長の3氏が、くわ入れを行った。
神事後の直会で、天久会長は「風光明媚なカママ嶺の地で、歌碑を建立できることは感無量」とあいさつした。
沖縄宮古民謡協会は、宮古民謡の継承発展、普及を目的に1972年に創立した。現在では研究所30カ所(舞踊研究所5カ所含む)、会員約400人を擁するまでに発展した。
同協会は、会活動の集大成として年に1回芸能祭を開催している。今年は40周年を記念して、10月20日に宮古で開催する。