「公約実現に全身全霊」/就任式
大型公共事業に意欲/下地市長2期目スタート
第3代目の宮古島市長に就任した下地敏彦氏(67)は25日、市役所平良庁舎1階ロビーで自身の就任式に臨み「豊かで心地良く笑顔で暮らせる宮古島の建設に向け、公約で掲げた10の施策に全身全霊を傾注し着実に取り組んでいく」と決意を表明した。天然ガスの試掘とその利活用、図書館・公民館の建設など、地域活性化へ向けた公約の実現に意欲を示した。下地市長の任期は、同日から2017年1月24日までの4年間。
就任式であいさつした下地市長は、新ごみ処理施設の完成や伊良部大橋の開通、県立宮古病院の開院が間近に迫っていると説明。その上で▽県立運動公園の早期着手▽5000人収容可能な規模のコンベンションホールの建設▽土地改良事業の推進▽学力向上および学校規模適正化の推進▽社会福祉センター建設の検討-などを示し「活力にあふれ、平和で心豊かな島づくりに向け、市民とともに歩んでいきたい」と市政発展へ協力を呼び掛けた。
829人の市職員には「今まで以上に市民の生活の安定と向上および住み良い環境の整備に向け、何が必要か、何を優先にして取り組むべきか、何をどう改善すべきかなど、市民の目線に立って創意工夫を凝らした行政を進めていかなければならない」と強調し、公務員としての誇りと自覚を促した。
市民に対しては「宮古島市およびそれぞれの居住地域に対し、何をしたら快適な街づくりができるかを考え、より良い地域づくりに向け自ら行動することを強く期待する」と述べた。
「市役所と市民が協働で街づくりを推進することにより、日本一の素晴らしい街づくりができると信じている」と下地市長。公約に掲げた大型プロジェクトなどを紹介し「これにより活力にあふれ、平和で心豊かな島づくりに向け市民とともに歩んでいきたい」と決意を示した。
職員を代表して長濱政治副市長が「市長の理念や方針に添い、一生懸命公務に精励する」、市議会の平良隆議長は「市民の期待に応えるためにも公約を実現させてほしい」とそれぞれ祝いの言葉を述べた。
就任式には、管理職を含む市職員が出席。庁舎玄関前で花束を受け取った下地市長は市職員の拍手を受けながら登庁した。その後、就任後初の臨時庁議を開き、各部長らに市政運営に向けての協力を訴えた。