行雲流水
2013年1月25日(金)23:03
「センター試験」(行雲流水)
1月19、20日の2日間にわたって大学入試センター試験が行われた。正式名称は「大学入学者選抜大学入試センター試験」である。この制度は当初国公立大学の入学共通一次学力試験として1990年に始まり、今では私立大学も参入しての全国共通一次試験となっている
▼試験日は特に定められているわけでなく、なぜか1月13日以降の最初の土曜日と日曜日ということらしい。この時期は大寒の時節にあたり一年で最も寒く雪や雨の多い季節であるため、時には交通機関が正常に動かず試験開始時間に間に合わなかったりすることが話題になったりする
▼試験を受けることの難しさは598年から1905年の1300年余に及ぶ中国の「科挙」試験がよく引き合いに出される。科挙試験は官僚を採用するにあたっての制度で、試験が行われる3日間は監禁状態におかれ過酷であったと言われているが、試験に合格して官僚となれば名誉と富を手にすることができた
▼今回のセンター試験の受験者は全国で57万3000人余、宮古島では173名が試験に挑んだ。一次試験の結果次第で目指す大学の学部学科を選択することになると思うがどこの大学であれ学問を志す若い人たちにとっては大きな試練である
▼宮古島は昔から子弟の教育に関しては熱いものがある。島を離れ大学での教育を経てさまざまな分野で数知れない人々が活躍している
▼10年後には科学・技術、医学、人文・社会系研究、芸術やスポーツ等々で日本を背負う逸材が今春入学試験を受ける若者の中から出てこないとは言えない。