日本農業賞に平良さん/JA全中など主催
高品質キビ生産に励む
第42回日本農業賞の個別経営の部にサトウキビ生産農家の平良玄序さん(63)=伊良部字仲地=が選ばれた。主催する全国農業協同組合中央会(JA全中)などが25日発表した。苗と土作りに重点を置き、高品質のキビ生産に励んでいることや機械化導入で大規模栽培につなげていることなどが高く評価された。表彰式は3月10日に東京のNHKホールで行われる。
平良さんは、伊良部島で8㌶の畑にキビを栽培。島内20㌶の作業受託も行っている。
受賞理由としてJA全中などは①キビ収穫後の葉がらをすき込んだり、良質の堆肥を10㌃当たり4㌧投入するなど高品質のキビ生産に努力してきた②機械化をいち早く導入し、大規模栽培につなげた③台風の影響で生産量は毎年変化するが生産量、糖度とも毎年県平均を大きく上回る成績を残している-などを上げ「キビ栽培に新しい挑戦を続け、島のキビ農業をけん引する中核的存在」と評価した。
受賞の知らせを受けた平良さんは25日、「土作りを一生懸命やった。受賞は私一人の力ではなく、地域住民の励ましのおかげ」と喜びを語った。
日本農業賞は「個別経営」と「集団組織」の2部に分かれている。平良さんが選ばれた個別経営の部には全国から92件の応募があり、都道府県審査(第1次選考)、全国審査(第2次選考)を経て3件を決定した。
平良さんは昨年行われた第36回県さとうきび競作会で、重量や糖度などで県1位となり農林水産大臣賞を受賞している。
日本農業賞 日本農業の確立を目指し、意欲的に経営や技術の改革と発展に取り組み、地域社会の発展に貢献している農業者と営農集団を表彰する。