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行雲流水
2013年1月28日(月)22:55

「学校スポーツ」(行雲流水)

 子供から大人までスポーツが大好きで、学校でも体育系の部活動は人気がある。児童生徒は、スポーツに励むことで心身の健全な発達を図り、友情を育む。心の躍動感を体験し、向上心を培う


▼ところで、新年早々、上野体育館で、朝日大学主催のバレーボール教室が開催され、世界トップクラスの指導と理念に触れる機会が提供された。講師にはバレーボール日本代表シニアチーム監督の植田達哉氏と日本代表ジュニアチームのコーチ井上義浩氏が当たった

▼ストレッチを十分に行うこと、基礎技術を徹底すること、マナーを心がけること等に指導の重点を置き、発達段階に応じた指導を行っていた。同大学の田口嘉彦剣道部顧問は、最近の生徒は勝ち負けにこだわり過ぎて、基礎・基本の習得をおろそかにする傾向にあると指摘した

▼今日、学校スポーツには科学的な指導が求められている。一般には、小学生時代は神経系の発達が著しい時期で、リズムやタイミングの形成期であるし、中学時代は心臓や血管の発達、高校時代は筋肉の発達が著しい。発達段階を考慮に入れない過度な運動が後に禍根を残すケースは多い

▼スポーツは全人教育の一環であり、そこでは教師と生徒の信頼関係が最も重要である。「体罰」は完全否定されるべきで、この件に関して現場に問題があるとすれば、教育界の自助努力によって改革すべきである

▼スポーツは生の充実に役立つ故に、例えば、EUスポーツ憲章は宣言している「すべての個人はスポーツをする権利を有する」。

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