無料まちなかバスを運行/2月4~17日まで実証試験
市役所、病院、スーパーなど結ぶ
バス対策協議会を設置し、地域住民の生活交通の確保と地域振興のための「生活交通ネットワーク計画」の策定を進めている宮古島市は、2月4日から17日までの2週間、市役所平良庁舎を拠点に市街地の病院やスーパー、郵便局など人が集まるスポットや、空港と平良港を結ぶ無料のコミュニティーバス「まちなかバス」の実証試験運行を実施する。市が市街地でコミュニティーバスを循環運行させるのは今回が初となる。
実証運行が行われる「まちなかバス」は、幹線系統である路線バスと接続し、市内の移動を支えるとともに、市街地を循環させることで生活交通の軸となることを想定している。
運行コースは、平良港入口や公設市場前、サンエーオリタ店、運輸事務所、徳州会病院(北)、イオンタウン、宮古郵便局(北)、、宮古病院、サンエー(ショッピングタウン宮古)前などを結ぶ「まちなか南ルート」と、八千代バスターミナルや西仲団地、北県営団地、市陸上競技場(南)、東団地(北)、かねひで入口、宮古郵便局(北)、宮古病院(東)、福祉保健所前などを結ぶ「まちなか北ルート」の、いずれも市役所平良庁舎を拠点とする2ルートと、宮古空港と宮古病院、サンエー(ショッピングタウン宮古)前、市役所平良庁舎、平良港を結ぶ「空港線」の計3ルート。停車場所は住民アンケートで要望の多かった場所が選定された。
運行時間は午後1時台を除く午前8時から午後6時台までで、南ルートは毎時30分に、北ルートは0分に平良庁舎を、空港線は毎時30分に空港、0分に港を出発する。
同バス利用者にはアンケート協力が呼び掛けられ、その結果は生活交通ネットワーク計画の策定に役立てられるほか、今後の市街地コミュニティーバス運行実現の可能性についての判断材料の一つにされる。
市ではこれまでに宮古島本島内の市役所各庁舎と図書館、平良港などを結ぶバスを実証運行させたことはあるが、市街地内で循環運行させるのは今回が初の試みとなる。
同バスに関する問い合わせは市観光商工局商工物産交流課(電話73・2690)まで。
暖かい陽気に恵まれた29日午後、平良の狩俣漁港ではアーサ(ヒトエグサ)を採取する女性たちの姿が見られた。宮古では、冬の風物詩の一つ。