カボチャ出荷始まる/JA取り扱い
作柄良く大玉5割
JAおきなわ宮古地区営農振興センターが取り扱う2012年期作カボチャの出荷が、始まった。今期の出荷量は前期の359㌧と比べ倍増の772㌧、販売額は2億3000万円(同比倍増)を目指す。出荷時期は昨年秋の台風の影響により、平年と比べ約日遅れた。
JAかぼちゃ専門部会の川満幸一部会長は「今期は、出荷が遅れたのが良かった。安い外国産と北海道産が、まださばけていない。本土市場における宮古産の売り出しは、2月10日をめどに始めると市場から話があった」と話し、高値販売に期待する。
現在出荷しているカボチャは、昨年10月に植えた。今期は日照に恵まれ、果実が順調に肥大し大玉(1個1・5~2㌔)の割合は5割と、高反収が見込まれている。
出荷計画の地区別割合は伊良部が最も多く、全体772㌧の5割(392㌧)を占めた。宮古地区全体の栽培面積は96㌶(前期比3㌶増)、農家数は154人と前期と比べ、6人増えた。
宮古産カボチャは、「完熟」を一番のセールスポイントにする。各農家は完熟の高品質カボチャ生産のため、関係機関と連携して現地検討会を開くなど、栽培管理を徹底した。今期は果皮の色つやが良く、秀品率も高い。
宮古におけるカボチャ生産は1980年に最盛期となり、同年のJAの数字は出荷量2683㌧、販売額6億3200に達した。その後、外国産に押され激減。02年には、63㌧に落ち込んだ。そのころ、外国産野菜に残留農薬問題が発生し、これを機に増加に転じた。07年には県の拠点産地に認定され、復活に弾みが付いた。