宮島小で租税教室/宮古法人会青年部会
税金の大切さ学ぶ
公益社団法人沖縄宮古法人会青年部会(湧川弘範部会長)は30日、宮島小学校6年生を対象に「租税教室」を開いた。講師は同法人会青年部会理事の中尾忠筰さんと、宮古島税務署の増永憲総務課係長。児童たちは現実社会とは逆の税金のない社会では、教育費や公共的サービスがすべて自己負担となるため、庶民の生活が苦しくなることをアニメを通して学んだ。
アニメでは、ごみ収集が十分に行われず、街中がごみだらけになる風景も描いた。
児童たちは、1億円のレプリカを手に持つ体験もした。重さは約10㌔。同体験は、新聞などに出てくる億単位の紙幣のイメージづくりに役立てる狙いで行った。
増永さんは税金の役割について「みんなが快適で、豊かに暮らせるように、みんなから会費みたいに集めているお金」と分かりやすく説明した。
中尾さんは、税金の使い途は学校や道路の整備、治安の維持、保健福祉サービス、教育など多岐に及ぶことを示した。
「公立学校の児童一人当たりの年間教育費(2005年現在)は?」と質問。正解は83万円で、卒業までの6年間で一人に498万円もの税金が使われる。中には正解を出す子もいた。
同教室は次代を担う児童に、税の役割について考えてもらう機会にする目的で開催している。