育てた紫イモを収穫/福嶺中2年生設立会社
生産販売組合に出荷へ
紫イモの生産販売を行う会社「福嶺夢プロ66」を設立した福嶺中学校2年生(同校66期生)5人が昨年8月に植え付け、育ててきたイモの収穫が30日、同校の畑で行われた。作業には「社員」である2年生のほか、1、3年生も参加し収穫を手伝った。収穫したイモは「市いも生産販売組合」に出荷される。
キャリア教育の一環として、市によるイモの生産販売組合の組合員募集をきっかけに担任の与那覇周作教諭の発案から、中学2年生5人による会社が発足。社長には5人の中から松川朋加さんが就任した。販売目標額を15万円に設定し、収益は修学旅行費用に充当する。
紫イモは2カ所ある畑約15㌃に2000本の苗を植え付け、総合学習の時間を使って草取りなどの作業を行うとともに、家族の協力を得ながらイモを使った商品開発にも取り組んできた。
今回の収穫は片方の畑で、1、3年生も協力し全校生徒17人と教諭で行われた。生徒たちはシャベルやくわなどを使って土を掘り起こしては地中で育った紫イモを次々と収穫していった。
松川社長は「みんなが収穫に協力してくれたのがうれしかった。もう一つの畑も近いうちに収穫したい。イモ掘りは思った以上に力を使うので大変。実際に体験してみて農家の大変さが分かった。できれば今後も栽培を継続していきたい」と語った。
今回、収穫できたイモは一部を2月10日に同校で開催される「教育の日」関連行事で提供する菓子づくりに使用するが、それ以外は生産販売組合に出荷を予定している。