横浜FCにオフセット証明書/カーボンオフセット制度
CO2削減を確認/市と環境活動で連携
宮古島市の下地敏彦市長は31日、プロサッカーチームの横浜FCに、カーボンオフセットの証明書を授与した。横浜FCの選手やスタッフが、東京羽田-宮古間を飛行機で移動した際に発生したCO2(二酸化炭素)排出量を、宮古森林組合と日産レンタリース沖縄のCO2削減活動で埋め合わせたことを両者で確認した。今後、両者は協力関係を維持しながら環境活動を展開する。
カーボンオフセットは環境省、経産省、農水省が合同で取り組む制度で、CO2を排出する活動を削減する活動でオフセット(埋め合わせる)し、この活動を通して国民のCO2削減意識を高め、全体の排出量を抑えるという仕組みだ。
今回、横浜FCの選手らの移動で排出されたCO2は22㌧。この排出量を宮古森林組合の植樹および育林活動で削減した10㌧と、日産レンタリース沖縄の電気自動車によって削減した12㌧を合わせて相殺、埋め合わせたことを確認した。
これを受けて、横浜FCは今後、ホームページなどを使って宮古島市のCO2削減活動を支援する。
下地市長は「宮古島市は環境モデル都市として、CO2をなるべく減らそうと取り組んでおり、今回の横浜FCの協力は本当にありがたい」と述べ、これらの活動を通してCO2削減意識が一層高まっていくことに期待を込めた。
証明書を受けて、横浜FCチーム統括部強化部長の宮本和弥さんは「カーボンオフセット制度を通して宮古島市と協力関係になることは何かの縁」と話し、宮古島市とともにカーボンオフセット制度を推進していく考えを示した。