小型EV試作車お披露目/宮古島市
市長が試乗「完走楽しみ」
宮古島市(下地敏彦市長)が小型電気自動車事業化モデル実証事業として取り組んでいる宮古島オリジナルの電気自動車(EV)製造に向けた試作車が1日、関係者にお披露目された。
エコ・ピットで行われたお披露目式で、試作車に試乗した下地市長は「環境モデル都市にふさわしい車になると思う。この試作車が完成する来年度が楽しみだし将来、宮古島オリジナルのEV車が国内、国外で走るようになったら素晴らしい」と話した。
同事業は、一括交付金であるスマートエネルギーアイランド基盤構築事業の一環として実施。事業期間は2014年度までの3年間となっている。
昨年、県金型技術研究センターやものづくりネットワーク沖縄をはじめ県立宮古工業高、自動車整備振興会宮古支部、宮古青年会議所、宮古島観光協会のメンバーなどで構成する製作協議会が立ち上がった。
事業期間内に2台のEV車を製作。1台目は今回の試作車で来年度にボディーの製作と組付けを行い完成させる。
この試作車を元に2014年度は宮古島オリジナルEV車の設計、製作、走行テストを行い、島内の物づくり資源を最大に活用しながら、環境性能に優れたオリジナル車を完成させる予定となっている。
試作車は、車両重量が250㌔で全長は2・3㍍、全幅は1・3㍍、全高は1・4㍍で乗車定員は1人。
バッテリーは、リチウムポリマー電池で1回の充電(4時間)における走行距離は80㌔。最高速度は55㌔となっている。
市では、同事業を踏まえ将来的にはEV製造技術を生かした事業化も検討、内外に環境モデル都市をアピールする。