宮古島漁協も追加を/共同23号
県、漁業権更新前に公聴会
9月の漁業権一斉切り替えを前に県は14日、漁場計画案についての公聴会を宮古合同庁舎で開いた。共同漁業権の対象として、新規にシマダコ、ワモンダコ、サメハダテナガダコの3種を設定し、資源を増やしていく方針。3漁協(宮古島、伊良部、池間)の代表公述人は「多良間村地先の海域を含む共同漁業権23号は、これまで伊良部漁協と池間漁協が一緒になって免許をそれぞれ取得していた。9月の更新では、これまで入っていなかった宮古島漁協を追加してほしい」と意見を述べた。沖縄海区漁業調整委員会(山川義昭会長)では、今後意見や考え方を審議していく。
山川会長のほかに、委員の上田不二夫さん、藤田喜久さん、漢那一浩さんの4人が出席。宮古島漁協元組合長の儀保正司さん、池間漁協組合長の長嶺厳さん、伊良部漁協組合長の友利義文さんが陳述した。
儀保さんらは「更新される共同漁業権23号では、資源管理の意味からもタコ、マガキガイ(方言名ティラジャ)、イセエビについても考えてほしい」と述べた。
上田さんは「宮古の神事では、神様にタコを供える習慣があるので、神事のことを考慮して考えたい」と語った。
共同漁業権 一定区域の漁民が一定の漁場を共同に利用して漁業を営む権利。都道府県知事が免許を交付している。