偉業たたえ、記念碑建立/記念実行委
佐良浜かつお100周年/伝統漁業の誇り後世へ
佐良浜かつお漁百周年実行委員会(委員長・友利義文伊良部漁協組合長)はこのほど、佐良浜漁港近くの広場に100周年記念碑を建立した。先人の偉業をたたえるとともに伝統漁業に誇りを持ちカツオへの感謝と海への畏敬(いけい)の念を込めて設置した。記念碑のそばにはカツオのぼりが掲げられ、祝賀ムードを高めている。近く除幕式を行う。
佐良浜漁港は県内有数のカツオ水揚げ高を誇る。これまでの年間最高水揚げ高は、南方のソロモン諸島などを基地にして操業していた1978年の5万7800㌧、金額で55億600万円。
100周年記念式典・祝賀会は昨年7月に開催され、地域を挙げて盛大に祝った。
船型の土台に建つ記念碑は大理石。高さが1・8㍍、幅0・8㍍。碑の中央には威勢良く泳ぐカツオのイメージが浮き彫りにされ、人目を引いている。
碑文は「佐良浜において明治42年(1909年)に御幸丸外、一隻の漁船(テンマ船)によって一本釣りかつお漁業が操業し、2年後の明治44年(1911年)には、三隻が増え漁徳丸、御幸丸、杉本丸、有明丸、上等丸の五隻で本格的に操業した」などと刻まれている。委員会では今後100周年記念誌を発刊する。