32万6000㌧に上方修正/キビ生産見込み量
株出増え、当初比9000㌧増
宮古地区4工場(沖糖、宮糖城辺、同伊良部、同多良間)管内の2012―13年期産サトウキビの生産見込み量は32万6170㌧と当初見込みの31万7120㌧と比べ約9000㌧増えた。日本分蜜糖工業会によると、県内工場の多くが下方修正した中で沖糖、宮糖城辺は上方修正した。
総農家手取額(見込み)はトン当たり基準額の2万1164円で試算すると、約69億円となる。
沖糖は残量調査を今月10日に行い、当初の生産見込量13万㌧を同比4000㌧増の13万4000㌧に上方修正した。株出面積が440㌶と前期の220㌶と比べて倍増し、押し上げた。全体の収穫面積は1882㌶と1990―91年期以来22年ぶりに、1800㌶台を回復した。
13万㌧台は、10―11年期以来2年ぶりとなった。砂川玄悠専務は、13万㌧台を確保できた要因に、春植、株出栽培推進に伴う収穫面積の増加を挙げた。その上で「収穫後の畑の株出を早期に管理して栽培面積を今期以上に増やし、来期の増産につなげてほしい」と呼び掛けた。
同工場管内の株出面積は10―11年173㌶、11―12年223㌶、12―13年440㌶と急増傾向にある。
宮糖城辺工場は今月上旬に原料の残量調査を行い、当初の生産見込み量10万9000を同比5000㌧増の11万4000㌧に上方修正していた。
伊良部工場の現時点における生産見込み量は、当初と同じ5万6150㌧、多良間工場も同じく2万1770㌧を見込んでいる。