「とうがにあやぐ」歌碑建立/沖縄宮古民謡協
郷友ら70人集い除幕
さんしんの日の4日、沖縄宮古民謡協会(天久勝義会長)は、同協会の設立40周年事業としてかねてからカママ嶺公園で建設を進めていた「とうがにあやぐ」歌碑の除幕式を行った。式典には沖縄本島や本土から、同協会に所属する会員ら約70人が来島し歌碑建立を盛大に祝った。除幕式典で主催者あいさつした天久会長は「先人たちの残した貴重な古謡を未来永劫まで継承し全世界に鳴り響していきたい」と決意を込めた。
同歌碑の建設事業は宮古の代表的な「あーぐ」として歌い親しまれている「とうがにあやぐ」を記念碑として建立することによって、故郷宮古の人々の宇宙観や世界観を壮大なスケールで表現した歌を後世に継承することと併せて、全世界に発信する拠点づくりを故郷において行いたいとの強い思いで、同協会の会員と在沖郷友らが企画した。
地元宮古島市の協力を得て、建設地のカママ嶺公園の一角を提供してもらい、総事業費約270万円を会員らの寄付などで募った。
除幕式典であいさつした天久会長は「歌碑を建立することで、宮古の伝統芸能の継承発展と生まり島宮古のなお一層の繁栄と安泰を祈念したい」と述べた。
来賓祝辞で下地敏彦市長は「宮古民謡を通して活動してきた皆さんは、『みゃーくあーぐ大会』や『芸能祭』を開催するなどし宮古民謡の普及拡大に努めてきた。心から敬意を表したい」と述べ、歌碑建立によって、「歌を後世に伝え永遠に歌い継いでいくことを念願している」と同協会の活動に賛辞を送った。
除幕式では同協会と沖縄宮古郷友連合会の代表者、下地市長、平良隆市議会議長と地元の宮古民謡協会の川満健功会長、宮古民謡保存協会の友利元誠会長ら10人が紅白の紐を引いて歌碑をお披露目した。除幕後の「奉納謡」では同協会と地元2団体の代表らが「とうがにあやぐ」を斉唱し式典を締めくくった。
式典後、会場を市内レストランに移して祝賀会が催され、歌、三線が響く中で数多くの余興が繰り広げられ出席者らが親睦を深めた。