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社会・全般
2013年3月5日(火)9:00

池間、池田、平良決勝リーグへ/第35期宮古本因坊戦

10日、知念本因坊に挑戦/本社主催


 第35期宮古本因坊戦(主催・宮古毎日新聞社、主管・日本棋院平良支部、協賛・こすみ囲碁教室)が3日、同教室で行われた。21人の有段者が参加し、ブロックトーナメントの結果、池間博美六段(名誉宮古本因坊)、池田友彦六段、平良博彦六段が10日の決勝リーグに勝ち進んだ。同リーグのメンバーは、予選を突破した3人と知念一将現本因坊の計4人。いずれも宮古本因坊位を獲得している実力者で、リーグ戦の勝敗は予断を許さない状況にある。


 開会式であいさつした平良覚宮古毎日新聞社長は、昨年11月に亡くなった野原常彰六段の冥福を祈念。参加者らには、本因坊戦にふさわしく、内容の濃い熱い戦いを見せてくれるよう期待を込めた。

 池村浩明日本棋院平良支部長は、宮古毎日新聞社が35年間本因坊戦を開催し、囲碁界を盛り上げていることに感謝した。

 対局は三つの組に分かれ、白番が6目半のハンディをもらう互先で行った。

 A組決勝は、平良六段と仲間勝之六段の対戦。白番の平良六段は、中央の大石を攻められる苦しい場面もあったが、しのいだ時点で優勢になり、8目半差で勝った。

 平良は、通算5期の優勝経験者。「運が良かった。決勝リーグは、最強メンバーなので勝ちを意識せず楽しんで打ちたい」と静かな闘志を見せた。

 B組は池間六段と、池村浩明六段が対局した。黒番の池間六段は、黒模様に入ってきた白を攻めて形勢をリードし押し切った。

 本因坊のタイトルを1期~10期まで連続獲得し名誉本因坊の称号を得て出場を辞退していた池間六段は、復帰後3度目の挑戦。「今回は実績のあるメンバーがそろった。勝敗を抜きに楽しみながら打ちたい」と話した。

 C組は、池田六段と亀川実六段が対戦した。最終段階まで、黒番の亀川六段が地合で勝っていたが、小ヨセで黒は損を重ね半目及ばなかった。

 池田六段は本因坊戦で8回優勝し、2008年には歴代本因坊戦も制した強豪。「最近打っていなかったのでどうかと思っていたが、リーグ入りできてラッキーな気持ち」と感想。「リーグ戦までには勝負感を取り戻し、頑張りたい」と気合いを入れた。


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