宮古アイランドロックフェス/経済効果は3億300万円
りゅうぎん総合研究所/県内外から4330人動員
りゅうぎん総合研究所(佐喜真實社長)は31日、6月26日に宮古島市上野地区の南西楽園宮古島リゾート敷地内特設会場で開催された「宮古アイランドロックフェスティバル2010」(主催・同実行委)の経済効果を発表した。
それによると、観客動員数は県内外から約4330人、経済効果は3億300万円となるなど、同フェスティバルの開催が大きな経済効果を生んでいることが示された。
同研究所は「フェスティバルには毎年、島外から多くの観光客が訪れ、大きな経済効果をもたらしているほかに、ビーチや商店街の清掃などのボランティア活動も行われ住民参加型のイベントになってきた。また、全国でも有名なアーティストの出演もあり島内の子供たちに大きな夢を与えている」と説明した。
今回の観客動員数の内訳は、4330人のうち県外客が約1560人、宮古島以外の県内客が約900人となっている。
経済効果は、島外からの観客による宿泊、飲食、交通費、土産、会場での飲食、グッズ購入など直接支出額の合計が1億8400万円。それに県内の自給率を掛けて算出した直接効果は1億6900万円となった。
さらに、直接効果によって、各産業への売上増加へと波及する一次間接波及効果は8000万円。さらに、この効果が雇用者への所得へと結び付き、その所得がさらに消費へとつながり、各産業の生産を増加させる二次間接波及効果は5500万円となった。
これらの効果のうち、原材料やサービス等の仕入れを除いた分が粗付加価値(1億5800万円)で、その中で雇用者に支払った賃金等が雇用者所得となり、その額は7800万円となった。
経済効果の産業別では、運輸業が最も大きく4400万円。次いで、宿泊業の4200万円、飲食店の3600万円、製造業の3100万円などとなっている。
今後の課題と展望について同研究所では「民間主導の一大イベントとして定着しているが、離島地域での開催で運営には多くの経費がかかるが、最近の景気低迷でスポンサー獲得が難しくなっている。フェスティバルを継続し、発展させるためには行政や地元のさらなる理解と協力が必要」と分析している。
同フェスティバルは、今年で6回目。今回は、ケツメイシ、かりゆし50など有名アーティストが出演した。