分散型の建設を要請/県営公園促進協
下地・上野地区2カ所に/下地市長ら与世田副知事に
【那覇支社】県営広域公園(宮古総合運動公園)誘致促進協議会(会長・下地敏彦市長)の要請団が12日、県庁に与世田兼稔副知事を訪ね、県が建設を予定する宮古での広域公園を下地地区と上野地区の2カ所に分けて建設するよう要請した。要請団は市が予め作成した完成予想図案を示しながら、運動公園を併設した公園の建設を求めた。完成予想図案が公にされるのは今回が初めて。
要請で下地市長は冒頭、宮古島の県立公園整備を要望してきた結果、今年度、県が800万円の調査費を計上したことに対し感謝の意を表した。
下地市長は「スポーツアイランドが宮古島のテーマなので、運動公園のイメージで整備をお願いしたい」と述べた上で、「一カ所にまとめるには宮古の土地は狭すぎる。分散型にして、上野、下地の2カ所の地域に建設をお願いしたい」と要望した。
これに対し与世田副知事は「県は公園整備に関しては白紙の状態だ」としながらも、「皆さんの要望を受けて県内では唯一、県営公園のない宮古島での公園のあり方について検討する」と述べ、今後の企画や調査の中で、地元意向の具体的なイメージも取り入れていく姿勢を見せた。
要請団は同2地区で企画した完成予想図案を与世田副知事に説明した。
説明を受けた与世田副知事は「宮古の人たちは進取の精神に富んでいる。図面を見て、そのエネルギーとパワーに圧倒された。先々に計画を立て実現していく。その企画力に驚かされたくましさすら感じる」と述べ、促進協の示した図案を参考にし、県事業を進めていくことを伝えた。