TPP交渉「拙速」と反対/多良間村議会3月定例会
意見書採択し閉会
【多良間】多良間村議会(西平幹議長)3月定例会は14日、TPP(環太平洋連携協定)交渉への参加反対に関する意見書を採択した。「政府の拙速な交渉参加を断じて容認することはできない」と強い懸念を示した。同日は当局提出の2013年度一般会計補正予算案など計22件の議案も審議し、いずれも可決して閉会した。
TPP関連の意見書では「わが国の農産品が関税撤廃の対象から除外される保証はなく、このままでは、われわれは国の将来や農業の存亡に関する不安をぬぐい切れない」と指摘。その上で①拙速な交渉参加表明は行わないこと②自民党が政権公約で示したTPPに関する6項目の判断基準を堅持すること③徹底した情報開示と広範な国民的議論を実施すること-を要請した。意見書は、内閣総理大臣ら関係大臣ほか関係機関・団体宛てに送付する。
このほか当局提出の議案を審議した。予算関係は10件で、2013年度一般会計は24億9411万円。前年度当初と比べて2億5234万円(11・2%)増額する予算案を可決した。
条例関係は8件を可決。村老人福祉施設建設事業準備基金条例や新型インフルエンザ等対策本部条例、ごみ焼却炉施設の設置および管理に関する条例の制定などを決めた。
このほか、消費税率引き上げの中止を求める意見書など5件も採択した。