成長した演技に拍手/市こども劇団第2回公演
宮古島市こども劇団の第2回公演が16日、マティダ市民劇場で行われた。団員たちが日ごろの稽古の成果を伸び伸びと演じ、前回よりも一回り成長した姿を披露した。
公演は2部構成。第1部は昨年8月の立ち上げ公演で披露した「ゆうたっちょの中学生絵日記」(田中雄太作)の再演。第2部は高校生の団員を中心とした本格的演劇「チェンジ・ザ・ワールド」(石原哲也作)。
このうち、小学生の団員を中心とした「ゆうたっちょ」は、東京芸術座の杉本孝司さんが前回同様、演出を担当。せりふに宮古方言を取り入れたり、クイチャーをコミカルな踊りにするなど「宮古島バージョン」で会場を沸かせた。
気弱で無口な生徒、青春を謳歌する生徒、男女の中を取り持とうとする女子グループなど、どこにでもいそうな中学生と、暴力的で熱血溢れる男性教師、生徒にウケることを生き甲斐に感じる女性教諭など個性豊かなキャストが勢ぞろいし、青春ドラマを演じて見せた。
同劇団は演劇を通して▽人格の形成を図る▽他者との関わりや自己を客観視する力を養う▽内在している潜在能力を引き出させる-など、子どもたちの心の成長に寄与することを目的に設立された。
これまでに培った演技力や表現力で、来年度はオリジナル創作演劇を発表する予定だ。