「福祉犯罪」が大幅増/宮古島署管内8月末現在
前年同期比16件増の24件 少年補導も3割増
宮古島警察署(島袋令署長)は2日、8月末現在の同署管内における福祉犯罪取締状況と少年補導状況を発表した。それによると、福祉犯罪は前年同期の8件から16件増加し24件。少年補導件数も985件で同期比33.7%増となっている。同署では夏休み明けのこの時期は特に未成年が犯罪に巻き込まれるケースが多く注意が必要として全力で福祉犯被害の未然防止に取り組むとしている。
9月は家出・福祉犯被害発見保護月間
9月の「家出少年および福祉犯被害少年等の発見保護活動強化月間」のスタートに伴い発表した。
福祉犯罪取締状況は、県青少年保護育成条例違反が9件(前年同期・8件)、未成年への酒類販売が1件(同・0件)、未成年へのたばこ販売が9件(同・0件)などとなり、特に未成年者へのたばこの販売が大幅に増加している。
そのほか、「風適法違反」が1件、「児童売春、児童ポルノに係る行為等の処罰および児童の保護等に関する法律違反が2件発生している。
少年補導の状況は、8月末現在で前年同期の737件を248件上回る985件となった。
内訳は、喫煙が75件増加し320件、怠学も76件増加して132件、深夜はいかいは13件増の248件、飲酒は5件増の80件などとなっている。
そのほか、家出少年の発見保護の8月末現在では、今年が2人で昨年同期の4人に比べ2人減少している。
夏休み明けのこの時期は、子供たちが深夜はいかいなどの不良行為や薬物乱用などの非行に走りやすく、特に家出少年についてはいわゆる出会い系サイトなどの利用を契機として性的被害を受けるケースもあることから、9月は「家出少年および福祉犯被害少年等の発見保護活動強化月間」となっている。
福祉犯罪 未成年者飲酒・喫煙防止法や風適法など、児童買春にかかる犯罪や児童の心身に有害な影響を与える行為をさせる犯罪など、少年の福祉を害する犯罪。