「米軍機の宮古空港使用反対」/宮古での演奏会で地協など
「宣撫工作」と怒りも
宮古地区の労働組合でつくる連合沖縄宮古地域協議会(根間修議長)などは2日、米軍第7艦隊の音楽隊を乗せた米軍機が4日と6日に宮古空港使用を検討している問題で、記者会見し、「宮古空港の軍事利用は断固反対する」の立場を表明した。米軍機が飛来するあす4日、宮古空港周辺で抗議集会を開く予定。
根間議長らは「1972年の沖縄本土復帰以後、米軍の音楽隊が県内に来るのは今回が初めてのようだ。米軍の行動は、宣撫工作だ」と怒りを露わにした。
会見したのは、同協議会のほかに、奥平一夫県議、宮古島市議会議員有志会(野党の長崎富夫市議ら7人)、下地島空港軍事利用に反対する宮古郡民の会(星野勉代表)、市民団体など。
音楽隊は25人で編成。神奈川県にある米海軍厚木基地から米軍機に乗って4日に来島する予定。マティダ市民劇場で5日午後4時から、ファー・イースト・エディション演奏会(主催・在沖米国総領事館)を計画している。音楽隊は6日に、再び米軍機に乗って同基地に戻るという。
労働組合などでは、4日と6日は宮古空港周辺、5日はマティダ市民劇場周辺で抗議集会を開くことにしている。
根間議長は「友好親善コンサートとはいえ、軍隊は軍隊であり、民間空港である宮古空港に米軍機が離着陸することは、到底受け入れるわけにはいかない」と怒りの声を上げた。
長崎市議は「音楽隊の活動は宣撫活動の一環。いかなる軍事利用も許さないという決意を持って抗議する」と強い意志を示した。
奥平県議は「私は、一斉の軍隊には反対する立場。宣撫工作の行動には、市民の先頭に立って断固反対する」と語気を強めた。
星野代表は「音楽隊の演奏会は、良き隣人と思わせるような宣撫工作。軍隊の演奏はなぐさめにもならない」と指摘した。