宮古島から暴力団追放を/先月の傷害・死亡事件受け
22日に総決起大会を開催
宮古島で先月、暴力団関係者による傷害・死亡事件が発生したことを受け、宮古島市と宮古島警察署など関係機関が共催で「暴力団排除宮古島市民総決起大会」を22日午後2時30分から、マティダ市民劇場で開催することを決定した。下地敏彦市長は19日、会見を開き、「暴力団を排除する強い意志を示すために、多くの市民に参加してほしい」と呼び掛けた。
同事件は2月18日午後10時20分ごろ、市平良西里(通称・イーザト)で発生。総決起大会は、このような事件に市民が巻き込まれることのないよう、宮古島から暴力団を追放する意志を明確にすることを目的に開催される。市、宮古島警察署のほか、暴力団追放県民会議、宮古島地区防犯協会、宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会による共催。
市長室で会見を開いた下地市長は「大会で、宮古島から暴力団を排除するという強い意志を示したい。安全・安心なまちづくりは市民とともに取り組むべき。ぜひ多くの市民に参加してほしい」と大会への参加を呼び掛けた。
市では2009年9月、同年7月に発生した暴力団関係者による殺人・殺人未遂事件を受け、「暴力団追放市民総決起大会」を開催。その後、11年10月に県暴力団排除条例、12年1月には市暴力団排除条例が施行。そして現在、開会中の市議会3月定例会へ、公共工事や民間事業などへの暴力団関係者の関わりを排除することを目的に、市暴力団排除条例の一部を改正する条例案を提出している。