がん医療で意見交換/東京理科大教授ら
宮古開催を市長に報告
がん医療についてあらゆる分野の専門家が意見交換し問題解決を探る「バイオメディカルインタフェース・ワークショップ」が21日から3日間の日程で宮古島市で始まった。初日は平良港ターミナルビルで講演会などが開かれた。
宮古島市での開催は4回目。同日、主催する東京理科大学の曽我公平教授、相川直幸教授、鈴木窓香主任と、琉球大学の岸本英博教授が市役所平良庁舎に下地敏彦市長を訪ね、開催の意義などを説明した。
ワークショップには、国立がん研究センターの部長クラスが参加し、がん医療をテーマに芸術学や文学も含めながらさまざまな観点から意見を述べ合う。
曽我教授は「参加者たちは忙しい人たちばかりだが、宮古島で開催すると言うと来てくれる。宮古島は空港に降り立った途端に開放感が味わえる。この雰囲気が新しい知の創造を生んでいるのだろう」と話した。
芸術分野のデザイン学の専門家が外科医師と共同研究を始めるなど、参加者同士のコミュニティーが出来上がっていると言い「私たちはそれを宮古効果と呼んでいる」と語った。
東京理科大から琉大に転職したという岸本教授は「せっかく沖縄にいるので、今後は琉大も巻き込みながら沖縄の医療にも貢献できれば」とワークショップの実質的な効果の現れと広がりに意欲を示していた。