15億円の黒字計上/09年度一般会計決算
前年度比4億6000万円の増/特別会計もすべて黒字
宮古島市はこのほど、2009年度一般会計・特別会計の歳入歳出決算をまとめた。一般会計の歳入決算額は382億7684万6796円、歳出決算額は366億3629万8070円だった。差引残額から翌年度へ繰り越すべき財源を差し引いた実質収支額、いわゆる黒字額は14億9438万8232円で前年度と比べ4億6172万492円増加した。
特別会計も全会計で黒字決算となっていて、水道事業会計を除く実質収支額は1億2648万1464円で前年度比6282万7939円の増となった。
一般会計の決算額を前年度と比較すると、歳入は58億5155万6058円(18・0%)増、歳出も53億9488万2923円(17・3%)増加した。差引残額から翌年度へ繰り越すべき財源1億4616万494円を差し引いた黒字額は14億9438万8232円となった。
歳入では、歳入決算額の予算現額に対する割合は91・1%、調停額に対しては88・3%で前年度に比べ予算現額で1・9ポイント、調停で0・9ポイント増加した。歳入決算額も58億5155万6058円(18・0%)の増となった。財源別に見ると、自主財源は68億8427万3465円、前年度比で3・8%増加したが、歳入に占める自主財源比率は18・0%と2・5ポイントほど低くなった。
歳出では、歳出決算額は前年度比53億9488万2923円(17・3%)の増加。予算現額に対する支出済額の執行率は87・2%で、前年度の86・0%を1・2ポイント上回った。歳出を性質別に見ると、義務的経費は156億1107万4000円で前年度比1億5553万8000円増加しているが、構成比率では6・9ポイント減少し42・6%となった。投資的経費は114億3782万6000円で、39億8900万9000円(53・6%)増加した。
特別会計全体の歳入決算額は129億9309万4430円で前年度比3・4%の減、歳出決算額は126億6661万2966円で5・0%の減となった。港湾事業特別会計の翌年度へ繰り越すべき財源2億円を差し引いた実質収支額は1億2648万1464円となった。
ただ、市の借金に当たる市債の残高は09年度末現在で388億8803万円あり、前年度比8億4432万7000円増加している。
財政指数では、1に近いほど財政力が強いとされる財政力指数は0・32%、70~80%が標準的で、比率が高いほど財政構造の弾力性が乏しいとされる経常収支比率は90・3%、10%を超えないことが望ましいとされる公債費比率は10・8%、15%を超えると県の指導を受け、20%を超えると一部事業の制限を受ける起債制限比率は10・0%だった。