環境大臣賞を報告/仲地邦博さん
宮古では初受賞
環境省が自然環境の保全、創造、触れ合いに関して顕著な功績があった個人・団体の功績をたたえる2012年度「みどりの日」自然環境の保全活動部門で、宮古野鳥の会長の仲地邦博さん(57)=平良=がこのほど、環境大臣賞を受賞した。25日、仲地さんは市役所平良庁舎を訪ね、下地敏彦市長に受賞を報告した。下地市長は、名誉ある賞を祝福した上で「野鳥が飛来するためには自然環境の保全が大事。今後とも保全に力を入れてほしい」と激励した。宮古からの受賞は初めて。
表彰は▽保全活動▽いきもの環境づくり・みどり▽自然ふれあい▽調査・学術研究▽国際貢献-の5部門。このうち、保全活動部門では、貴重な自然や身近な自然などの保全のために特色ある活動を推進した個人・団体が対象。
自然環境の保全について国民の認識を深めるのが目的で、1991(平成11)年度から実施され、県内では2011年度までに九つの個人・団体が環境大臣賞を受賞した。
仲地さんは、これまでに▽サシバ飛来数調査を継続し、サシバの保護を図る▽県鳥獣保護員として、鳥獣保護区のパトロールと野鳥観察のマナーなどを教える▽下地の与那覇湾と池間湿原をラムサール条約の登録湿地にするためにデータを集めて関係機関に協力。その活動は13年4カ月に及ぶ。渡り鳥のサシバは、宮古島市の市鳥。
ここ数年は、11年11月に国指定鳥獣保護区となった池間湿原▽12年7月にラムサール条約登録湿地となった与那覇湾-などに貢献した。
下地市長は「与那覇湾では、野鳥観察小屋の建設を計画している。どのような場所が良いのか、大きな知識を提供してほしい」と提案した。
仲地さんは前向きに取り組んでいく姿勢を示した。