下水道加入率は56・9%/県内11市中9位の低水準
きょう9月10日は「下水道の日」。宮古島市でも市民に対し加入を呼び掛ける街頭活動などが行われる。2009年度末の宮古島市の公共下水道加入率は56・9%で、県内11市中9位と低水準。未加入家庭からの排水が環境に悪影響を及ぼす恐れもあることから、市下水道課では整備地域の住民に早期加入を呼び掛けている。
09年度末現在、宮古島市の下水道整備面積は125ヘクタールで整備率は14・9%。加入率は、市町村合併した05年度は42・7%だったが、06年度は53・9%、07年度56・8%、08年度58・1%と年々上昇。09年度は56・9%と前年度を下回ったが、その理由について下水道課では、09年度の整備エリアが宮古高校や平良中学校、平良第一小学校周辺で住宅が少ないことが原因と分析。今後、加入率は伸びていくとの見込みを示す。
県内11市の下水道加入率を見ると、トップは那覇市の99・5%。都市部ほど加入率は高く、宮古島市を下回っているのは南城市(51・0%)と石垣市(47・7%)のみ。8位のうるま市とは20%近くの開きがある。
宮古島で加入率が大幅に伸びない理由の一つが工事費の高さ。一軒家の場合の平均工事費は約20万円。下水道課の担当者は「現状で不便を感じていないため、お金をかけて加入しようと思ってもらえないのではないか」と語る。30万円を上限に工事資金を無利子で融資する制度もあるが、これまでに同制度を活用した人は4、5人しかいないという。
下水を地中や道路側溝に流すと海洋汚染や地下水への悪影響が予想される。担当者は「下水道に接続したらゴキブリが出なくなったという家もある。宮古島の環境のためにも、ぜひ下水道に加入してほしい」と呼び掛ける。 「下水道の日」のきょう10日午後3時から、サンエーショッピングタウン宮古衣料館・食品館前で、下水道をPRするパンフレットや、市みどり推進課が提供する苗木、EM(有機微生物)活性液などを配布し、加入を呼び掛ける街頭活動が行われる。
下水道に関する問い合わせは下水道課(電話73・4862)まで。