13頭のヤギが決闘/多良間ピンダアース大会
「カキーン」と角ぶつけ合い
【多良間】多良間方言で「ピンダ」と呼ぶヤギが角をぶつけて闘う第6回「多良間島ピンダアース大会」(主催・多良間村観光協会)が4日、中央スーパー駐車場で開催された。重量級(体重70㌔以上)に5頭、中量級(同40~70㌔未満)に8頭の計13頭が出場。優勝した2頭は、化粧回しを着けて堂々と行進し大きな拍手を浴びた。
住民や観光客ら約250人が会場を埋め、ピンダの激闘を堪能した。
開会式で大会長の富盛玄三観光協会長は「第6回大会を、盛会に迎えることができた。観光客の皆さんにも、大勢お越しいただき感謝している。帰ったら多良間島の『ヤギの決闘』をみんなにもPRしてほしい」とあいさつした。第7回大会は、10月に行う予定。
出場したヤギのほとんどは外来種で、大型がそろった。
決闘はトーナメントで行い、重量級の決勝には、諸見里朝仁さんの「琉仁マブヤー号」(体重97㌔)と上地能朗さんの「アマガー号」(同77㌔)が勝ち進んだ。
前脚を高く上げ頭を斜めに傾け、角をぶつけると「カキーン」と音が出る戦いは迫力満点。琉仁マブヤー号がアマガー号を破り、2連覇した。
中量級の優勝は野原康弘さんの「メーテル号」(体重62㌔)、準優勝が上原信行さんの「大岩号」(同67㌔)。優勝したヤギの所有者には賞状と賞金1万円を贈った。
島袋みどりさんは、福引きで子ヤギ1頭をゲット。「大きく育てて、大会に出します」と笑顔だった。
じゃんけん大会では、多良間・宮古間往復船便チケットなどが当たった。
宮古島市から友人と連休の観光で訪れた豊崎恵子さんは「タイミング良くピンダアースを見ることができた。ヤギは草食動物でおとなしいイメージだったが、こんなに闘うとはすごい」と、興奮気味に話した。
ピンダアース大会は、島の特産品として有名な「たらまピンダ」のPRと、観光発展に役立てる目的で開催している。
化粧まわしは琉球大学工学部の玉城史朗さんと平田哲兵さん、スナック多良間の仲本勝子さんの3人が寄贈した。