相談件数、すべて解決/24年度活動実績
友愛・見守り研修会で報告
市老人クラブ連合会の「友愛・見守り、介護予防活動研修会」(上野支部)が8日、上野老人福祉センターで開かれ、2012年度の活動報告などが行われた。報告では同年度の相談件数54件すべてを解決したことなどが説明された。
この取り組みの活動クラブ数は82クラブあり、12年度は3168人の活動員(老人クラブ会員)が7432人の見守り対象の高齢者を訪問。その回数は1万6212回となっている。
活動員に寄せられた外出支援や買い物代行などの相談件数は54件で、すべての相談件数を活動員の取り組みにより解決した。
この活動は同クラブの会員が1人暮らしや高齢者のみの世帯に声を掛け、安否確認や引きこもり、孤独感などを解決するために近隣相互見守り体制を確立して問題を解決するとともに誰もが安心して暮らせる地域づくりを目的としている。
活動事例報告では、1人暮らしの男性から「妻の初盆で仏壇を飾りたいので買い物をお願いしたい」との相談に対して、相談員が買い物リストをもらい、買い物を代行して一緒に供え物を飾った。
これに対して依頼者からは「立派に飾ることができた妻も喜んでいるだろう」との感謝の言葉が寄せられたことなどが報告された。
そのほか、「足が痛いので電気店まで連れて行ってほしい」「話し相手になってほしい」などの求めに対して相談員が親身に対応して問題解決に取り組んだ事例なども説明された。