定数7に10人立候補/多良間村議選告示
【多良間】任期満了に伴う多良間村議会議員選挙(定数7)は14日告示され、現職5人、新人5人の合わせて10人が立候補を届け出た。投票は19日、即日開票される。6月16日投開票の同村長選の前哨戦と位置づけられており、与野党のどの勢力が過半数を占めるかが焦点。有権者数は904人(男性487人、女性417人)。期日前投票は15日から同村役場1階で行われる。
立候補したのは、届け出順に嘉手苅光徳氏(62)=無所属現、大見謝正勝氏(55)無所属新、富原安則氏(62)=無所属新、豊見山正氏(59)=無所属新、豊見城玄淳氏(67)=無所属現、本村健次氏(48)=無所属現、安里三喜男氏(55)=無所属新、渡口直和氏(60)=無所属新、森山実夫氏(62)=無所属現、羽地隆憲氏(56)=無所属現。
4年前の2009年の選挙には、定数7に8人が立候補し少数激戦だったが、今回は10人と多数乱立。有権者数は前回に比べ32人減少した。
同村議選は、同村長選(6月11日告示、16日投開票)の行方を占うものと注目されている。
村長選にはこれまでに現職の下地昌明氏(61)、前副村長で新人の伊良皆光夫氏(57)の一騎打ちの公算が高い。
立候補者の勢力内訳をみると、現職の下地氏を支持する与党は4人、新人の伊良皆氏を推す野党は4人で、「村議選を終えてから態度を明確にする」として、現時点では中立の立場を示しているのが2人いる。
立候補を届け出た現職の一人は「(村議選に)出る人が多く、前回の得票票はあてにならない。当選ラインは70から80票になるのではないか」と話した。
立候補の受け付けは午前8時30分から同村役場2階会議室で行われた。
立候補を予定していた各候補者や代理人が受付開始30分前から会場を訪れ、午前10時ごろにはすべての候補者が立候補を届け出た。
同村選挙管理委員会(豊見城正一委員長)の職員が、受け付けを済ませた各候補者に街頭演説用腕章や自動車(船舶)標示物など、いわゆる選挙の「七つ道具」を配布した。
豊見城委員長は「選挙違反がないよう、クリーンな選挙戦をしてほしい」と呼び掛けた。
届け出を済ませた各候補者は、自身の選挙事務所で立候補の届け出を支持者らに報告し、当選に向け結束を呼び掛け。早速、村内8カ所に設置されたポスター掲示板にポスターを張り出した。
選挙運動は投票日前日(18日)までの5日間だが、同村では選挙カーでの遊説や演説会などはしないという。
投票率は毎回高く、4年前は97・97%。期日前投票は51・71%だった。
期日前投票は15~18日までの4日間、同村役場1階会議室で午前8時30分~午後8時まで行われる。
投票は19日午前7時~午後8時まで、同村役場1階ロビーで。同8時から同会場で開票作業が行われる。