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社会・全般
興南高校が活躍、県民熱狂
暑い8月だった。前半は、戦争の惨禍と愚かさを改めて直視、平和への誓いを新たにする幾つもの組織と個人の祈りと行動があった。後半は「平和の祭典」とも言える甲子園の高校野球が多くの国民を引きつけた。特に今年は、甲子園の高校野球で興南高校が活躍、県民を熱狂させた。夏の大会での県勢初優勝と春夏連覇を成し遂げた快挙を改めてたたえたい。
▼ 春夏連覇という目標を掲げて、見事に六つの試合を勝ちのぼり、頂点に達した経過は感動に満ちたものだった。選手たちの達成度の高さと、我喜屋優監督の優れた指導力には感嘆するばかりである
▼話によると、監督は生徒たちを野球に強いだけでなく、将来、有為な社会人となる基礎を育てるという強い意図を持って指導に当たっている。甲子園における選手たちの、礼儀正しさやきびきびとした姿勢、危機に遭遇したときの冷徹さ等にもその成果が表れている
▼甲子園野球は季節の風物詩。特に沖縄で関心が高いのは、特有の歴史と文化、郷土愛の深さの故か。ともあれ、このたびの快挙が県民、なかでも子どもたちに与える影響の大きさには計り知れないものがある
▼甲子園の次には祖先を祭るお盆があった。そのための帰省客で空港はごった返していた。お盆は祖先を供養すると共に、生きている人たちのきずなを深める機会でもある
▼8月に思う「庶民の平穏な生活を踏みにじる権力の横暴を許してはならない」。残暑は厳しいとはいえ、秋の気配が感じられるようになってきた。