共選で品質を高水準に/あたらす市場
農家に買取価格など説明
JAは15日、6月上旬にも本格化する共選マンゴーのファーマーズマーケット「新あたらす市場」への出荷に向け、農家を対象に説明会を開いた。ファーマーズの買い取り価格は、品質や化粧箱やパック詰めなどの似姿別に設定した。品質の最も低い加工用マンゴー(市場向け)のキロ単価は、300~500円を見込む。JAは農家が運び込んだマンゴーは軸腐病や未熟果やサーターアンダギー病、カイヨウ病の果実以外はすべて受け入れ、返品はしない。
あたらす市場の新城好広副店長は、「全国のファーマーズへの販売や店頭販売、ギフト販売などに力を入れ、効率よくマンゴーを回転させたい」と販売促進に意欲を見せた。
JAおきなわ本店青果部の平田聡さんは、沖縄産マンゴーの価格が、宮崎産を逆転したと報告。理由には、沖縄産マンゴーの味が高く評価されるようになったことを挙げた。
あたらす市場への出荷は従来、個人が選別して持ち込み、独自に値段を付け陳列もして販売。今年から新市場では同方法を廃止し、共同選別して統一銘柄で売り出す方法に切り替えた。
共同選別には、あたらす市場に多く寄せられているクレームの解消や、品質の安定化、一元集荷による規格統一で宮古産をブランド化に持っていきたい狙いがある。
共同選別に参加するためには、JAのマンゴー専門部会に加入しなければならない。