特殊病害虫根絶へ一丸/関係団体が対策会議
2013年度特殊病害虫防除対策およびカンキツグリーニング病防除対策宮古支部会議が16日、県宮古合同庁舎で開かれた。県、宮古島市、JAなど関係団体がウリミバエやミカンコミバエの侵入防止、ゾウムシ類などの根絶に向けて意見を交わし、13年度の防除事業実施計画を確認した。
この日は12年度に実施された防除実績を把握しながら13年度の事業計画を確認し、より効果的な防除を展開する方針を決めた。
宮古関係の12年度防除実績をみると、ウリミバエ侵入防止事業でうるま市以南の中南部、宮古島、八重山群島を対象に事業を実施した結果、ウリミバエの再侵入は認められなかった。
移動規制害虫特別防除事業のゾウムシ関係では、久米島におけるアリモドキゾウムシの事実上の根絶を確認。宮古地区における甘しょ掘り取り調査では宮古本島と伊良部島のすべての調査地点でゾウムシ類の寄生があった。そのほとんどがアリモドキゾウムシで、イモゾウムシの確認は平良福山のみだった。
これらを踏まえて13年度の事業計画を決定。引き続き侵入防止事業やフェロモントラップ調査などを効果的に展開していく。
かんきつ類栽培園地におけるカンキツグリーニング病では、防除に関する市町村の積極的な広報や調査を実施し、罹病樹の伐採促進など、まん延防止の対策を講じることを確認した。