風しん、宮古でも発生
今月16日に2件届出/県、ワクチン接種を呼び掛け
昨年から首都圏を中心に風しん患者が急増している中、宮古福祉保健所管内でも16日に2件(30代の男性と20代女性)の発生届出があった。同所が20日に発表し、予防接種を受けるなど感染予防の徹底を呼び掛けている。
全国では、5月の段階で昨年1年間の総計の2・5倍となり、同期比では約35倍と大流行している。流行の中心は20~40代の成人男性で県内では今月12日までに14件発生している。
風しんの大流行に伴い、宮古を含め県全体で風しんの単独ワクチンが不足している。
同所では「単独ワクチンは不足しているが『麻しん・風しん混合ワクチン』は在庫があるので値段は割高になるが積極的に混合ワクチン接種をしてほしい」と呼び掛けている。
昨年の全国における風しん報告数は、2392人で過去5年間では最も多い報告だった。さらに今年は5月5日現在ですでに5000人を超え5964人となっている
風しんについては感染予防のため、これまで風しんにかかっていない人や予防接種を受けていない人および妊婦可能年齢の人に積極的な予防接種を呼び掛けている。
風しんは風しんウイルスの飛沫感染(だ液のしぶき)などで感染する。症状は、発疹、発熱、リンパ節の腫れが主症状だが症状が現れないこともある。
一度かかると大部分の人は生涯風しんにかかることはないが、特に妊婦初期の女性がかかると、胎児が風しんウイルスに感染し難聴、心疾患、白内障等の障害を持った子を出産する可能性がある。
ワクチン接種は有料で風しん単独のワクチンは5000円前後だが「麻しん・風しん混合ワクチン」は8000~9000円となっている。
宮古福祉保健所によると、ワクチン接種については民間の医療機関で実施しており、予約が必要な病院もあることから電話で確認した上で接種を行うよう呼び掛けている。
麻しん・風しんワクチンを受けられる医療機関は、いけむら小児科、いしみねクリニック、城辺中央クリニック、下地診療所、ひが小児科医院、みやぎMs’クリニック、ドクターゴン診療所、きしもと内科医院、たいら内科、下地内科医院、うむやすみやあす・ん診療所、砂川内科医院、多良間診療所