待機児童数は80人/認可保育所
宮古島市 前年度下回るも依然多く
宮古島市で今年4月1日現在、認可保育所への入所を希望しながら入所できていない待機児童数は80人であることが市児童家庭課のまとめで分かった。昨年度10月1日現在の98人は下回っているものの依然、待機児童数が多数いる状態が続いている。ただ、入所を希望する需要と、各保育所で受け入れることのできる供給数がミスマッチとなっていて、入所児童数は定員を101人も下回っている。
今年4月1日現在、認可保育所22カ所全体の定員は1670人。それに対し1660人から入所の申し込みがあったが、実際に希望保育所に入所できた児童数は1569人だった。待機児童数を年齢別で見ると、0歳児が20人、1歳児は30人、2歳児19人、3歳児5人、4歳以上児6人となっている。
06年度から12年度の10月1日現在での待機児童数を比較すると、最も多かったのは11年度の113人。
11年度の認可保育所数は19カ所だったが、待機児童数の増加を受け、市では12年度から新たに3カ所を認可し合計22カ所に増やした。その結果、合計定員は11年度の1540人から130人増の1670人に、入所児童数は1452人から154人増の1606人まで増加したが、待機児童数は98人で15人の減にとどまった。
施設規模としては現在の入所児童数より多く受け入れることが可能でありながら、保育士不足で受け入れられない施設があるほか、入所を希望する児童の数や年齢と、各保育所の年齢ごとの受け入れ可能数が折り合わず、待機児童となってしまうケースもある。
待機児童数が多い要因の一つとして、児童家庭課では保育所に子ども預けたい親の増加を挙げる。担当職員は「経済的に共働きしなければならない家庭や、核家族化が進み、祖父母に面倒を見てもらうことが難しい家庭などが増えた結果として、子どもを預けようとする親が増えているのではないか」との考えを示した。