宮古空港に国際線就航を/離島観光振興会議
圏域の観光発展で意見交換
2013年度の第1回宮古圏域離島観光振興会議が21日、県宮古合同庁舎で開催された。県文化観光スポーツ部観光振興課や宮古島市、宮古島観光協会、観光関連の民間企業の代表らが参加して圏域観光の課題や充実発展に向け意見交換を行った。宮古島市からは県に対して宮古空港における国際線就航に向けて積極的に取り組むことなどが意見として示された。
この意見に対して県の空港課からは「国際線受け入れのためのCIQ施設は本来空港ターミナルが主体となり整備が行われるのが一般的だが、その整備は喫緊の課題であることから今年度に導入可能性調査を行い、その中で事業主体や整備手法などの課題を検討するしていきたい」との見解を示した。
また、市からは宮古圏域を含む県内離島に配慮した観光誘客活動(外国人を含む)を県として積極的に実施し、訪れやすい環境整備の必要性が求められた。
これに対して県は、宮古圏域への外国人誘客に向けたプロモーションを実施する方針であることを説明した上で、市に対しても外国人を受け入れる体制の整備強化を求めた。
そのほか、宮古島観光協会からは、新石垣空港開港に伴い観光客が宮古を飛び越えていくことに危機感を訴え、宮古と八重山を一つのエリアとして考え、新たな組織づくりや観光商品の開発の必要性などを訴えた。
これに対して、宮古島市も理解を示し、県も「八重山地域と連携した商品造成については必要かつ重要と認識している。県が宮古島観光協会に委託している離島観光活性化促進事業を積極的に活用していきたい」との見解を示した。
地域における課題として、宮古島市からは▽魅力ある新たな観光資源の開発▽伊良部大橋開通後の観光戦略▽利便性の高い航空便の就航および空港機能の強化▽人材育成-など8項目も示された。
県からは2013年度ビジットおきなわ計画の概要などの施策説明が行われた。
今年度の同計画の数値目標としては、入域観光客が630万人(12年度・586万人)、観光収入は4740億円(同・4030億円)、観光客1人当たりの県内消費額は7万5000円(同・6万8727円)などとなっている。
CIQ施設 国際線のある空港において、出入国の際に必ず受ける(税関・出入口管理・検疫)手続きを行う施設